Side A
1.炎のように COMO UNA LLAMA (a)*佐川 峯作曲
2.黒い瞳 OJOS NEGROS
3.あこがれ EL ENSUENO(b) *佐川 峯作曲
4.恋のとりこ LOCA DE AMOR
5.とうもろこし EL CHOCLO (* "Kiss of Fire")
6.去りにし日 MEMORIA DE UN DIA(c)*佐川 峯作曲
Side B
1. 仮装行列 LA CUMPARSITA
2. 愛、・・・・・それは AMOR QUE ES
3. 牛車にゆられてLOS EJES DE MI CARRETA
4. 夜明け EL AMANECER
5. 君にPARA-TI(d)*佐川 峯作曲
6. 二つの壷DOS VASIJAS(e)*佐川 峯作曲
演奏:佐川 峯(バンドネオン)
仲間美枝子(ヴァイオリン)
岡本 昭(バンドネオン)
立光映二(ピアノ)
河内敏昭(ヴァイオリン・ギター)
大村雅敏(ベース)
<録音:1984年>
佐川峯さん作曲の曲について
a) 「炎のように」:備前焼の人間国宝 藤原啓さん(藤原雄さんの父上)の為に作曲。
備前焼を作るときの窯の中の「炎」と制作にそそぐ「炎」のように燃える作者の気持ちを表した曲。
b) 「あこがれ」:ある女性にあこがれたときの気持ちを込めた曲。
昔の「あこがれ」が年齢を重ねてからも鮮やかによみがえり、曲ができた。
「あこがれ」た時期は佐川峯さんがバンドネオンの演奏に精いっぱいで大変な思いをしていて片想いだったそうです。
c) 「去りにし日」:過ぎ去った日々の楽しかったこと、悲しかったことを思い浮かべながら作った曲。
d) 「君に」:あるタンゴ歌手に捧げたワルツの曲。
e) のちに備前焼の人間国宝になられた藤原雄さんに依頼されて作った曲。
備前焼の二つの壷が人々の寝静まった真夜中に「人生」と「愛」について語らっている様子を曲にしてほしいとのご希望だった。
いくら考えても曲想が全く湧いてこなかった。二ヶ月たったある日、突然、「真夜中の静かな状況」の曲の初めが頭に浮かび、15分ほどで出来上がった曲。
こんなにも呻吟して作った曲はこの「二つの壷」だけとのこと。
*)"Kiss of Fire"
: "EL CHOCLO"はルイ・アームストロングが歌った"KISS OF FIRE"というタイトルでも有名。
大の親友エドアルドさん(ヴァイオリン)が全て手配して佐川 峯さん作曲のタンゴ13曲を本場アルゼンチンの一流プロによる演奏で作成したCD。
佐川 峯さん作曲のタンゴがほかにも20曲ぐらいがエドアルドさんに渡されていて、近く、アルゼンチンのタンゴ奏者の演奏で制作される計画があるとお聴きしています。
CDアルバムに入れた曲全てがアルゼンチンの作曲家以外の音楽家一人によるタンゴ曲であるというのはこの「La Melodia」が唯一だろうとのことです。
ジャケット裏表紙の右端のサインは佐川 峯さんに書いていただきました。
サインの一番上はバンドネオンのジャバラが開いている様子です。